さっぽろ八月祭2026開催にあたってのメッセージ

 

 先日お知らせしたとおり、さっぽろ八月祭は、10回目の節目となる今年の開催をもって、その幕を閉じることといたしました。

 これまでの感謝の気持ちと、私たちの思いを、メッセージとして発信いたします。また、迫力の生演奏で毎年盆踊りを盛り上げてくれている「さっぽろ八月祭スペシャルビッグバンド」のリーダー、吉田野乃子さんからもメッセージをいただいています。

 


 さっぽろ八月祭は、お祭りに関わる全ての人が、自らの属性や背景にかかわらず、ともに踊り、音楽を楽しみ、時間を分かち合うことで、笑顔と出会いにあふれる「まちのお祭り」として愛されてきました。

 

しかしながら、近年の急激な気候変動に伴う熱中症リスクの高まりをはじめ、様々な環境の変化により、みなさんに安心して参加いただき、また、安全に運営を続けていくことが、年々難しくなってきました。

 

実行委員会において、真夏の屋外で行われる八月祭のあり方について慎重に検討を重ねた結果、10回目となる今年の開催をもって、その幕を閉じることといたしました。みなさんには残念なお知らせとなりますことを心苦しく思いますが、これまで、ともに八月祭をつくり上げていただいた全てのみなさんに、心より感謝申し上げます。

 

プロジェクトFUKUSHIMA!から受け継いだ大風呂敷を広げ、人が集い、語り合い、場をひらく――そんな思いを込めて八月祭は歩んできました。だからこそ私たちは、民族やルーツ、文化的背景の違いなどによって、誰かが傷つけられたり、尊厳が損なわれたりすることのない社会であってほしいと願っています。

 

八月祭は今夏の開催をもって幕を閉じることになりますが、その理念やこれまでのご縁、そしてみなさん一人一人の想いは、大切なレガシーとして、これからもこのまちと、そこに集う私たちの中に生き続けます。

 

 さっぽろ八月祭

 


10回目をもって終幕することが決まった八月祭、今までのたくさんの楽しい風景が思い起こされます。

 

北海道、札幌はアイヌの人々が先住し、文化と歴史を育んできた土地です。その地で演奏する八月祭ビッグバンドは、先住民アイヌのアイデンティティーをもつメンバーもそうではないメンバーも、子どもを育てながら音楽をやっているメンバーも独り身のメンバーも、20代のメンバーも60代のメンバーも、政治や人権問題に詳しいメンバーもそうではないメンバーも、本当は吹いてないで踊りたいメンバーも踊りたくないメンバーも、みんなが一堂にステージにあがって演奏している素敵なバンドです。みんな、お客さんが音楽に合わせて踊ってくれるのが嬉しくて、そのために楽しく演奏しています。

 

ご来場してくださるたくさんのみなさんも、きっと様々なバッググラウンドの方がいらっしゃると思います。そんなみなさんが、色とりどりの大風呂敷の上で一緒に踊っている姿は、ステージから見ていて圧巻です。

 

柄も形も大きさも違う布が縫い合わさり、ひとつの大きな風呂敷になる...そんな風に、あらゆる属性に関係なく、人と人も手を繋いで一緒に踊る...そんな八月祭の景色は本当に素晴らしいものだと思います。こんなふうに、世の中から差別や優生思想がなくなっていけばいいのになぁと思うものです。そして戦争も。

 

この10回の間に、大切なバンドメンバーだった板谷大さん(バリトンサックス、普段はピアニスト)、福由樹子さん(キーボード)という二人の素晴らしいミュージシャンを亡くし、深い悲しみを経験しました。都合によるメンバーの脱退もありましたが新たに加入してくれた素晴らしいメンバーもいます。毎年元気に顔を合わせられることは当たり前のことじゃないと気付かされたり、新しい出会いに感謝したり、色々なことがあった思い出深いお祭りが今回で終わってしまうのは大変寂しいです。

 

またいつかどこかで、綺麗な大風呂敷を広げ、たくさんの人が集まって、演奏して踊って、楽しい時間を共有できる機会があることを願っています。

 

まずはみなさん、今年、最後の八月祭、心残りのないよう楽しんでいってくださいね!普段見ているだけのあなたも、思い切って輪の中に入って踊ってみませんか?バンドメンバー一同、そしてダンサーチーム"ぼんどりん"のみなさんも、いつも以上に張り切って演奏、ダンスします!ご来場お待ちしています!

 

さっぽろ八月祭スペシャルビッグバンド
リーダー 吉田野乃子